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鶴岡食文化女性リポーター

早田ウリ、お花のように可愛らしい、鶴岡市温海地区に伝わる在来作物収穫体験。

 ←#013  月山と人に魅せられて、68歳でIターン 横田俊雄さん 2012.8.7 →#019 地域で何かを具体的に動かしていく。それが今、自分にとって一番やらなくちゃいけない「表現」。 成瀬正憲さん 2012.09.25


私がこれまでの人生で目にしてきたメロンといえば、まあるくて薄緑色をしていて、時には白い網目を走らせる、バレーボール大ものもでした。
こんなお花のようなかわいらしいメロンに、思いがけず出会ってしまい感動です。


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8月18日(土)鶴岡市温海地区の早田(わさだ)にて、早田ウリの収穫体験が開催されました。明石さんのFacebookの書き込みを拝見しこれは是が非でも参加したいと思い、猛暑日のさなか長袖・長ズボンに麦わら帽子を引っさげて、首にはタオルを巻き巻き意気揚々と参加して参りました。


早田ウリとは、早田地区に伝わる在来野菜。もともと大正時代に北海道の松前でつくられていた「ミカンウリ」と呼ばれるマクワリが庄内地方へ伝わり、従来からあった銀マクワと交雑してできた品種と考えられています。
昨年山形大学農学部で実施された「おしゃべりな畑」という在来作物を学ぶ講座でその名前を耳にしてから、最も気になっていた在来種でした。
(ちなみにメロンとウリと同じウリ科キュウリ属で、西方につたわった品種をメロンとよび、東方につたわった品種をウリというそうです。)


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太陽のひかりを反射させてきらきらとまばゆいばかりの日本海のすぐ脇に、早田ウリはわさわさと元気に茂っていました。ここは早田ウリ保存会さんが収穫体験用に特別に管理している畑で、他にハクビシンなどが入ってこられないような地形的に隔離された場所で育てているそうです。


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「早田ウリは、収穫するというよりも、拾うものなんです。このウリは珍しいウリで、実が成熟すると自然につるから実が外れます。ですから、つると実がつながっているものは大きくても成熟しているわけではないんです。」


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早田ウリ保存会の方のご説明に、驚きと好奇心を隠しきれませんでした。
後で平先生からご説明頂いたのですが、実が成熟すると、つると実の間に離層(りそう)が形成され、しぜんとぽろりと剥がれるのだそうです。
自然界においては珍しいことではなく、例えば木から葉が落ちるのも、離層が形成されておこることだそう。

そして実際に見てびっくり、ほんとうにきれいに、ぽろりとつるから実が外れているじゃあないですか。


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そっと、なんの抵抗も感じることなく、早田ウリを拾い上げました。10センチ程度の、かぼちゃのような形をしたかわいらしいウリ。本能的に鼻を近づけると、間違いなくメロンの香り。なんて健気なウリなんでしょう…惚れ惚れ。

花はウリらしく、きゅうりやメロンの花ととても似ています。


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早田ウリを手にしてご満悦な私たち。平先生と一緒に記念撮影もいたしました。


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もちろん、ウリひろいの後にはおまちかねの食味体験。場所を公民館に移しての第二部が始まります。


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と、その前に、お勉強も忘れません。早田ウリ保存会会長の本間さんより、早田集落のご説明や早田ウリの歴史などについてお話頂きました。
ここ早田では現在、135戸446名が生活しているそうですが、早田ウリを栽培しているのはほんの十数名。
「自分の腹から出した子を育てるよりも難しい」という言葉が残っているほど、早田ウリの栽培は困難を極めるそうです。

かつては焼畑を行い温海カブを育てた後、二年目に栽培する作物として早田ウリの種が播かれていたそうです。もともと病害虫に対する抵抗力の弱かったこと、市場でより甘みのあるウリ(メロン)が好まれるようになったこと、ハクビシンや鳥などの被害が甚大となったことなどから、徐々に栽培が減ってきたそうです。
生きている文化財として守っていくためにも、こうして保存会をたちあげて、頑張っていきたいとの意気込みをお聞かせ頂きました。


平先生からは、早田ウリの特徴をご教示いただきました。
「心皮」という雌しべの構成要素について、一般的なメロンが3つなのに対し、早田ウリは5つなのだそうです。これは大変珍しく、他のメロン(ウリ)にはなかなか見られないのだそうです。
この特徴が結果的に、早田ウリが10つの花弁をつけたお花のように見せているのです。


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この日頂いた早田ウリを使用したお料理は3品。早田ウリのジュースに、早田ウリのゼリー。そして、早田ウリのシャーベット。
鮮やかでフレッシュな緑が目にも美味しい。あたりに香る馴染み深いメロンの匂いも、ほんのりと香ります。
どれも口にしてみると、すっきりした甘みが広がります。甘ったるくない、自然の優しい味。


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■フレッシュ早田ウリジュース

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■早田ウリのシャーベット(左)に早田ウリのゼリー(右)


早田のお母さんたちが用意してくださった、今朝とったばかりのいげしを使った味噌汁も言わずもがな絶品でした。海の近くのものは、ちゃんと海の味がします。その他にも早田孟宗煮や、早田で栽培したミルキークイーンのおにぎりも頂きました。


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今回はこんな風に手を加えておしゃれにいただいた早田ウリですが、地元では昔から山に入るときの携帯食として持参したそう。その時の食べ方を教えていただきました。


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早田ウリを片手で支え、上から剥いていきます。

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バナナの皮をむくように、放射線状に剥いていきます。

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剥き終えたら、そのままがぶっとかぶりつく!そして種を吐き出す。真ん中の種入ったとこが一番美味しいんだと力説いただきました。
今回はきれいに切ってもらってしまいました。


これでもかこれでもかというくらい、早田ウリを堪能させて頂きました。ようやっと叶った早田ウリとの初対面。味わわせて頂いて、見た目、香り、食味ともども、まだまだ可能性を秘めた在来作物だと感じました。

最後に。種を播いてもいいよといって頂きましたので、来年は栽培もしてみたいと思っています。大変なのは承知ながら、それでも今からとっても楽しみになった来年度の小作活動です。
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