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Column

食ツーリズムやまがたHP掲載/第三回おいしいやまがたコラム

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☆山形県が運営する「食ツーリズムやまがた」Webサイトへコラムを書かせていただきました。
 掲載先HP http://shoku-tourism.jp/column


見たことも聞いたこともなかった野菜たちに惹かれて山形へ移り住み、季節の移ろいを旬の食材から感じられる日々に心を躍らせています。好奇心のままに生産者をはじめとしたこの土地で暮らす人々からお話を伺ううちに、豊かな食の背景にある文化の奥深さに気づかされ、今では美味しいだけにとどまらない山形の食の魅力を感じています。


 山形には数多くの在来作物が残されていると言われています。在来作物とは、その土地で代々種を採り受け継がれてきた作物のことで、代表的なものにだだちゃ豆や赤根ホウレンソウ、平田赤ねぎ、温海かぶなどがあります。見た目や食味に特徴のある伝統野菜だと考えていたのですが、実はそれだけではありませんでした。在来作物は生きた文化財でもある。そう教えてくださったのは、山形大学農学部の江頭先生でした。

 在来のカブを例にとってみると、その多くはもともと飢饉の対策として育てられてきたものでした。生育期間の短いカブはお盆の頃に種を播いても秋には十分収穫ができるため、冷害などで米の不作が予想される年に育てられ人々の命を支えてきたそうです。山の斜面を利用した焼畑農法で栽培されるカブは、その技術を今に伝える役割を果たしています。このように、作物が栽培されてきた環境、栽培の技術、調理の仕方といった多くの関連情報を現在に伝えていることが、在来作物を生きた文化財と呼ぶ所以です。


 さらに食と祈りが密接に関わりあっていることも、山形の食文化の興味深いところです。東北随一の修験の霊場・出羽三山の神々を祀る鶴岡市羽黒町の出羽三山神社では、花祭り、八朔(はっさく)祭、大晦日の松例祭といった五穀豊穣を祈るお祭りが毎年盛大に行われています。昔の様子を色濃く残すこれらのお祭りから、この土地の人々が自然に対する畏敬の念を忘れずに生きていることを感じます。現代のように天気予報も大型農機もなかった時代、天候に恵まれ作物が無事に育つことは神のなせる業だったのでしょう。懸命に祈りを捧げる昔の人々の切実な想いが伝わってくるようです。
食はいのちと直結する、いわばいのちの源泉です。作物や食に関わる文化が充実している地域というのは、そこで代々暮らしてきた人々の知恵やこだわり、そしてたくさんの想いがつめられているように感じます。単に美味しいものがたくさんあるだけではない「山形」という土地の奥深さに、感銘を受け続けている毎日です。
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