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エネシフヤマガタ

2012.3.18 オーストリア視察報告会@庄内会場/エネシフヤマガタ勉強会

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原子力発電所を建設するも、国民投票の結果、一度も稼働せずに廃炉にした稀有な国をご存知ですか?
この事実は、真に賞賛に値する、素晴らしいことだと思います。


2月26日から一週間、三浦秀一先生をはじめエネシフヤマガタ勉強会メンバーで 、自然エネルギー特に木質バイオマスエネルギー先進地であるオーストリアへ 視察研修に行きました。


鶴岡市・矢馳公民館にて庄内の研修参加メンバーが主体となり研修報告会が行われましたので その様子をご報告します。


1.三浦先生からオーストリア視察の概要についてのご説明

写真 

以下、三浦先生作成のオーストリア視察案内より

1 視察目的
オーストリアはエネルギーの10%を森林バイオマスでまかなう。この国は東北地方とほぼ人口規模が同規模で約800万人、また森林資源もほぼ等しく、寒冷な気候という共通点もある。バイオマスの利用は薪、チップ、ペレット、暖房利用から発電まで様々なものがある。そのバイオマスの利用を推進しているのは地方や農民達である。気候風土に共通点の多い東北地方でのバイオマス利用を検討するための情報を得ることを目的とする。

2 訪問先
1)シュタイヤマルク州アルメンランド地区
森林バイオマスがどのように利用されるか、山の現場から、伐採、加工、エネルギーを利用する住宅や施設までの一連のつながりを地域システムとして把握できるようにする。今回はシュタイヤマルク州アルメンランド地区を中心に訪問する。
アルメンランドは12の自治体からなる人口1万2千人の地区である。2020年までに二酸化炭素排出量をゼロにする計画を持ち、バイオマスや小水力を中心とした再生可能エネルギーを推進している。また、アルメンランドは欧州で一番大きな牧草地を有し、畜産や酪農が盛んな地域でもある。
・森林の伐採
・木材のチップ化、薪製造
・薪、チップ、ペレットボイラーを有する住宅、農家、ホテル等
・小型バイオマス地域熱供給
・大型バイオマス地域熱供給
・バイオマス熱電併給プラント
・ペレット製造工場
・小水力発電施設
2)アッパー・オーストリア州
・世界サステナブルエネルギー会議のエネルギー博覧会
再生可能エネルギーの国際会議と同時に開催される省エネと再生可能エネルギーに関する展示会で、1600社が出展、10万人が訪れる。

三浦先生による冒頭の挨拶の後、視察参加メンバーより報告を頂きました。


2.視察参加者・佐藤良平さん(酒田市・農業者)より視察報告


 視察期間中約1万枚にわたる写真を撮られたという良平さん。 その中から抜粋した写真をスライドショーで流していただきながら解説を頂きました。
 オーストリアという国の全体感として、資材しかり、食べ物しかり、ないものは無理に入手せず、あるものを最大限に活用する、という印象を強く受けたそうです。(肉しかないから、肉しか食わない!といった声も聞いたそうです。)
 例えば高速道路のガードレール、側溝、雨どいまで木でつくられていたそう。 木製のビール自動販売機(お金を置いて、ビールを持っていくシステムです)などもあり、時にユーモアも交えながら木材を最大限に生かしていました。
 また、高速道路の壁面やスーパーなどいたるところに太陽光パネルが設置されていたり、昔の水車を活用した小水力発電などあり、自然エネルギーを本当に身近に感じられる国だということでした。
 印象深かったとして紹介くださったのが、りんご農家でエネルギーに取り組んでいる方の言葉でした。どうして農家が自然エネルギーに取り組んでいるのかと聞いたところ、「20年後の子供たちから、どうしてお父さんは化石燃料がなくなるのがわかっていたのに、何もしなかったの?と問われたくなかったから。」とお答えになったとのこと。エネルギー問題のまさに本質となる想いではないでしょうか。


3.視察参加者・板垣一紀さん(鶴岡市・水道業)
 鶴岡市・旧藤島町で水道業を営んでいらっしゃる板垣さん。水道業は実はお風呂、給湯機をはじめとして暮らしのエネルギーと密な関係にあり、水道屋さんたちが自然エネルギーに関する知識を持ち、商品を知ることによって、地域のエネルギーシフトに貢献できるはずという高い志をお持ちです。
 板垣さんは今回の視察を通して木質バイオマスエネルギーは「庄内でも実現可能!」とお感じになられたそうです。
 報告会では専門的な視点からバイオマスボイラーの導入コスト、制度等の許認可、メンテナンスなどの課題についてもご説明くださいました。特にオーストリアのボイラーが良いからといって許可がおりなければ設置すらできないこともあるそうです。
 また、これからご自身でできることをさっそくリストアップされ、バイオマスだけでなく、太陽光、小型風力発電の実用検証なども行っていきたいとお話されました。


4.オーストリア本格的なバイオマスボイラーの研修経験者・武内賢二さん(ソーラーワールド)
 武内さんは自分たちが自分たちでつくるエネルギーで暮らすことができるのではという想いから、3.11以前から自然エネルギーに着目され事業を展開されています。第一次産業と市民が関わることで、新しいエネルギーの未来があると感じているそうです。
 日本のバイオマスボイラーとオーストリアのバイオマスボイラーの違い、例えば日本のボイラーの役割は焼却、お風呂、給湯といった役割に対し、オーストリアのボイラーは暖房、給湯といった役割を担っていて、そもそもボイラーに対する考え方が異なることなどを紹介いただきました。
 また、オーストリアのボイラーはライフスタイルに応じた制御が可能で、しかもPCやiphoneといった機器と連動させてリモートな操作も可能であり、利用者のみならず業者にも大変使い勝手がよいものだそうです。日本の技術が大変遅れをとっていることを学ぶことができました。


5.加藤周一さん(鶴岡市三瀬・農業&林業者)

 視察参加者ではありませんが、農業者でありながら、ご自身の山を自ら間伐し、自宅へ薪ボイラーを約20年前から導入され、庄内の木質バイオマスエネルギー先駆者といってよい存在の加藤周一さんのお話もお聞きしました。
 実際にボイラーを導入してこられた経験談を語ってくださいましたが、この20年間で既に数回買い替えを行うなど、容易なものでないことを教えてくださいました。
 加藤さんのお言葉の中で、「山の暮らしをしていれば、生きていける」と仰っていたことが印象的です。お金をかけず、現場の知恵を絞る。きついことは自分が先頭をきって行う。地域に資源が眠っていて、若者の仕事がないような現状だが、若者に仕事をつくれるようなことをしたい。自分がよくなる、のではなくて、地域が良くなるということを考えて取り組んでいる、という心が熱くなるお話もありました。
 薪は灯油より少し高いが、今後灯油も値上がりすることは間違いない。コストを単純に比べるのではなくて、地域への全体の影響を考えれば灯油より薪のほうがはるかに地域に貢献するだろうと思っている。そんなお話をきかせてくださいました。



皆さんのお話を伺って、ここ山形で木質バイオマスに取り組む意義を改めて感じました。単純な自然エネルギーへのシフトだけではなくて、地域の資源を生かして、地域の人で、地域でお金をまわしていく。
これこそ取り戻さなくてはならない日本のあるべき姿なのではないでしょうか。
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